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物理と占い 論理と直感

「~と~。」っていうタイトル賢そうだな。
会社で一日中計算をしてたので、乱暴な考えが浮かんだ。
物理と占い 論理と直感_c0074054_23103294.jpg

巨大なシステムを体系的に把握する
人間の脳の容量には限界があるのではないかと。

アルバイトの仕事くらいだったらまだしも、
大企業の経済活動を、詳細から論理立てて理解し、
つながりも全部把握する、ってのは
一つの脳の容量じゃ無理なのではないかと。
だから複数人で組織をつくり、
脳の仕事を分担させるのである。

作業が上手い人は細かいところまでこだわって作業をするし、
管理が得意な人は仕事の流れをマクロに考える。
しかし、規模が大きくなってくると、
作業者は、自分達全体がどっちに動いているのか見えにくくなるし、
管理者は、作業者の細かい事情までは把握できない。
(これは多少正しいと思う。じゃなきゃサラリーマンは苦労しないし、
戦争も起きるわけない。個体の意味もなくなる。)

単純な物理モデルで考えれば、
基本的な論理を組み立てることで
説明し、次の現象を予測する、というところまでは
なんとか到達できる。が、
実際の現象そのものとなるとシステムが
巨大すぎて完全に説明できないのである。
(だれも、ホントの三角形は見たことないし。プラトン?)

こんな風に人間の脳の容量限界が見えてきたのだが、




脳ってのは直感というものも持つ。
どうやら脳は、巨大或いは高次元すぎて論理的に把握しきれない
複雑系から解を出す能力を持っているようである。
大企業のすみからすみまで把握し、
またその大企業そのものも客観視できる社員なんていないが、
10年も勤続すれば、「勘」という形でセンスをはたらかすのである(個体差あり)。
論理的にはぼんやりとしか把握してないが、
脳が勝手に複雑系を計算して答えを出すようなのだ。

例えば、美は論理に出来ない。
テクニックがあるから、この色が、このフレーズがいいから、
キャッチーだから、とか
こういう理屈は分析に過ぎない。
結局「センスがいいから」くらいの
言葉でしか片付けられない。
分析すれば言葉にできるのである。
しかし、みんなぼんやりとだが
作品のもつ根本的な美を感じていて、
「美しい」という感情を抱くのだ。

(ゲシュタルト心理学だったか知らないですが、
みんな総合的感覚、五感+α感総動員で
美を感じているそうです)

時としてすばらしい芸術家
(あるいは論理では到底説明し得ない複雑系から美を生み出す人)
が現れる。
これは脳が論理を超えてある最適解(美)をはじき出せることを
示していると考えられる。

人間が有限な脳みそのくせに巨大な「システム」をつくるのを知っていて、
神様は「直感」みたいな複雑系計算機構を授けたんですかね。

ということは、
占い師は最強の複雑系算術師ではないかと思えてきたので、
(彼らは星の動きからある群の人間の未来を予測できるのだ!
当然数式などでは説明できない。直感だ!)
とりあえず今日の占いカウントダウンハイパーはしっかりチェックします。
おとめ座おとめ座
by eikonal | 2005-03-29 23:07 | シンク
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